前々から言われなくて認識していたことなんですけど、ソファの上にきれいに並べられたおもちゃを私が無意識に崩してしまったときに長男が激怒しましてね。
まぁ、謝っても何しても許してくれない典型的な例ですよね。
…。
知らない!パパ嫌い!
そうか。わかった。お風呂掃除してくる。
妻『何それ?何も解決しないのにいかないで』
妻を無視して掃除にいく。
…。
掃除後、お風呂をそのまま沸かしてる間に子供達に歯ブラシをさせます。
なぜか怒っていた長男が1つ返事で歯ブラシをつかみました。
おもちゃを片付けさせたら、バスタオルを持たせてお風呂へ行く。これも兄弟揃ってすんなりいきました。
…。
相変わらずお風呂では、私が自分の体を洗っている間、仲良く遊んでくれます。これがかなり助かるんです。
何事もなくお風呂をこなすと、着替えをして遊び始めます。
私はすぐ眠くなってきてしまったので、リクエストされた絵本の読み聞かせを行う事にしました。
とーちゃん、眠くなってきたから本読んで寝るよ?
わかったー。
読み終わるも次男にもう1回要求され、最初から読みます。
二人とも私の両サイドにべったりくっついていたんですけど、長男が突然言いました。
パパ好きよ
さっきは『嫌い』って言ってごめんね。
と言ったんです。
知ってる。初めて言葉にしてくれたことに感激しましたけど、言わなくてもわかっていたからこそ怒っていた時、深追いしませんでした。妻の言葉を無視したのも今付き合うのはお互いのためじゃないと、はっきりわかったからです。
それに、子供達の『嫌い』という言葉は、自分の想定通りにならなかったために思わず出たもの。
心から嫌ってる訳ではない。
…。
ずっとずっと小さい時から分かっていました。それを長男の口から直接聞いて、確信しました。
私は笑みを浮かべて頭を撫でましたけど、親とは子供の気持ちを察するものだとわかってほしい。
そして最後の最後まで味方でいてくれるのも私達だと知っていてほしい。
特に弟は生きていく上で一番近く、一番付き合いの長い存在になる。
大切にしてほしい。
たとえ兄弟の一方が一戦を越えても…。
心のどこかでつながっていろ、と私は教えていきたい。
それくらい血のつながった家族というものは、かけがえのない存在なんだよ。