どう楽しむか

素敵な発想

父からの伝承

子供はリモコンが好き。
1才を待たずに電池のカバーを外して電池をほじくり出し、口に放り込むという暴挙を起こす息子。
テレビのリモコンはカバーの着脱のし過ぎで引っ掛かる部分が劣化。ついには外れやすくなってしまったため、現在電池剥き出しでもカバーを付けることをあきらめてしまいました。
最近はエアコンのリモコンにチャイルドロックという機能があるのを見つけ出したので、テレビの代わりにさしあげています。もうここまでしてくれるならチャイルドロックすると子供が好きな音が何種類も出るおもちゃ的な作りにしてくれれば良いのに!とすら思います。
そんな子供の自由さに触れながら、それでも可愛くて清々しくて癒されます。
自分が親になって初めてわかることっていっぱいあるんです。
今回はその中でも自分の父の気持ちがわかったような気がするエピソードを紹介します。
…。






小学生だったあの頃、私はよく父の肩やふくらはぎをマッサージしていました。
お前はうまいなという言葉を信じて疑いませんでした。ほぼ必ず寝てしまうんです。それからというもの社会人になっても結婚しても私は気がついた時に父の肩をマッサージしました。
本当に気持ちが良いのは変わりないと思うんです。でも自分が父親になって子供ができてすぐに本当の理由がわかったんです。


自分の子供だから気持ちが良かったということ。


息子が私の懐で甘えて顔を触ってきたり、体をあずけてこられたりすることの何と心地の良いことか。ものすごい安心感です。
夜中、横になってると体にもたれ掛かってきたんです。何をするともなく、ただ優しく頭をトントンしてきました。

あ、これ寝れる。と素直に思ったんです。
子供の頃の記憶が戻るというか。
父に怒られて母に慰められるという方程式をなぜか思い出しました。
妻が私を正気に戻す天才なら、息子は私に純粋さを思い出させる天才。
まるで自分が自分の子供に甘えてるような感覚にさせられます。


誰でもなくお前にマッサージをしてほしい。

そんな父の気持ちが今、自分の息子から伝えられました。
親の心を子が知らないというのは本当に、いつまでもそうなんでしょうね。
今からじゃとてもとても親に感謝しきれません。
せめて私ができること。
息子にそれを次の世代に伝えられるように育てていきたいです。