どう楽しむか

素敵な発想

重惨日の金曜日

昨晩の事です。いつものように仕事を終えて会社を後にします。
う~寒とか言いながら、それはそれは毎度の帰路です。
自動販売機に目をやるとお汁粉が目にとまります。むしょうに飲みたい!
財布を開けます。
パカッ。
トゥル~五円~♪
何と小銭が五円玉1枚。
断念します。
電車に乗ります。電車に乗るときはどんな時もあわよくば座りたいもの。
その日もばっちり混みあってました。
ふと携帯の画面を見ます。
LINEのメッセージ表記。
何ですかと妻が…。

「急いで帰ってきて!!気をつけてね」

私はこんなメッセージを妻からもらったことがありませんでしたので

「どした?」

と送ります。

「むすこのぐあいわるい」

私は久しぶりに焦燥感を感じました。
その後熱はない?とか、現在地を送ったりとメッセージを送っても返信をよこさないのです。

電車に乗ってる以上電車並みの速度でしか急ぐことができません。
その日は、どれだけ電車が遅く感じたことか…。
乗り換えの駅に到着すると私は何年振りにしたのか?という全力疾走をします。
周りも引く速度です。
申し訳ないが我が子が苦しんでる時の親というのは、周囲の人間がボーリングのピンにしか見えないものです。仕事だって投げ出します。
乗り換え後もやはり電車並みの速度。
遅い!いつもと違う雰囲気と浮き足だって落ち着かない気持ち。
もう色んな有りもしない状況を想像しました。辛くて辛くて。
家の駅に到着するや否や、全力疾走再開。降りる階段に人混み。
私は間をぬいます。ここまでか…という感じで止まりかけたその時、私の前方を咳払いという名のクラクションで猛進する男性がいました。
今回ばかりはお前でかしたぞ!と言わんばかりです。まるで救急車の真後ろを走るがごとく集団の先頭に踊り出ます。
駅から出た私は自分でも驚く程のその日最高の走りをみせます。家まで2分(速っ)。
意気を切らして家に駆けつけたのは初めてのことです。
到着するなり息子の様子を伺います。
いつものニッコニコの笑顔です。
パパと呟いた途端に涙を浮かべつつ、妻に問いただすと嘔吐と下痢を1日繰り返していたということです。
現在の状態をみると悪そうにはみえませんが、ひどく心配している表情の妻の心配を解くにはお医者さんの言葉が一番だと思い病院に行くことにしました。
結果胃腸炎でした。念のため脱水状態を防ぐため点滴。
実は後で携帯を見たら

「落ち着いてるから焦らないで」

ときてました。
私が見たかったのはこのメッセージだっつーの。普段使わない足の筋肉が少しストレスを感じていました。
大したことなくて良かったとただそれだけです。
世のお母さんはもう少し状況を克明に伝えてくれないとお父さんは困ります。
精根尽き果てた。